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作成日:2025/05/04
リベラルアーツ(教養教育)



最近、『社会に出る前に知っておきたい「働くこと」大全』という本を手に取り、「リベラルアーツ(教養教育)」という言葉が印象に残りました。

リベラルアーツとは、哲学・文学・歴史・自然科学など、多様な分野を幅広く学ぶことで、人としての思考力や判断力を育てる学びのことを指します。

一見すると、社会保険労務士の仕事や労務管理とは無縁に思えるかもしれません。しかし実際には、非常に深く関わっています。たとえば、「これはハラスメントにあたるのか?」「多様な価値観をどう組織に活かすか?」「働くとは何か?」といった問いに、明確な正解はありません。こうしたテーマに向き合うには、法的な知識だけでなく、多角的に物事を考える力や、他者への想像力・共感力が欠かせません。

これらの力はまさに、リベラルアーツの学びが育むものです。

今やAIが手続きや情報処理を担う時代。だからこそ、社労士や人事労務の専門家には、「知っていること」以上に、「どう考えるか」「どう向き合うか」が求められています。

リベラルアーツは、決して余裕がある人だけの教養ではありません。人と社会をつなぐ仕事に携わる私たちにとって、その土台となる大切な力です。

「教養」とは、答えのない問いに向き合い続ける姿勢そのもの。
変化のスピードが増す今だからこそ、私たち一人ひとりがこの姿勢を持つことが、仕事の価値をより深めることにつながると感じています。

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