作成日:2024/09/05
イノベーター理論
「イノベーター理論」という理論に興味を持ち、調べてみました。
イノベーター理論とは?
新技術や新商品は、市場で段階的に広がっていきます。この普及過程を示すのが「イノベーター理論」です。この理論は、社会学者エベレット・ロジャースによって提唱され、市場全体を以下の5つの段階に分けて考えます。
- イノベーター(革新者)
- 新しいものにすぐ飛びつく少数派。好奇心が旺盛で、情報感度が高い層。
- (例)新商品を発売日に並んで購入する人たち。
- アーリーアダプター(初期採用者)
- 流行を先取りし、新しいものに対して具体的なメリットを確認する層。
- (例)モデルやインフルエンサーのような人たち。
- アーリーマジョリティ(前期追随者)
- 流行が始まると、周囲の影響で新しいものを早めに取り入れる層。
- (例)インフルエンサーのレビューを見てから購入する人たち。
- レイトマジョリティ(後期追随者)
- 大多数が使い始めた後に導入を決める慎重な層。
- (例)周りが使っているから自分も導入するタイプの人たち。
- ラガード(遅延者)
- 新しいものに対して最も保守的で、一般化するまで導入しない層。
- (例)周囲が使っていても、自分で選ぶことはほとんどない人たち。
労務管理への応用
イノベーター理論は、新しい労務管理ツールやシステムの導入、労務管理のトレーニングやスキルアッププログラムの提供、組織変革の提案など、労務管理を行う上でもさまざまな場面で有用だと考えます。相手がどのフェーズに属するかを理解することで、アプローチ方法や声のかけ方を工夫し、より効果的な提案が可能になります。画一的なアプローチではなく、この理論を活用して、より円滑な導入や提案を実現したいと思います。